お仕事、家事、勉学……日々生活していれば身体に疲れが溜まるもの。みなさんはどんな方法で疲れを癒していますか?
体力が回復するだけじゃない、浴室という現実から切り離された空間が、一日のしんどいことをさっぱり水に流してくれる。「風呂場は楽園」といっても過言じゃない!
でも入浴するとなぜ疲労がとれるのでしょう? そこで今回は入浴が疲れに効く3つの効能をご説明します。
・入浴の温熱、静水圧、浮力作用が分かる
・入浴で気をつけることが分かる
効能その1:温熱作用
体が温まると血管が広がり、血の流れがスムーズになります。血行が良くなると身体にとって良いことがたくさんあるんです。
疲労物質を押し流してくれる
疲れの原因は体に溜まる不必要な物質や疲労に関わる物質。血流はこれらの疲労物質を押し流します。余分な不純物は、汗が体外に排出してくれますよ。
臓器機能の向上
たくさんの臓器があるお腹周りにはたくさんの血液が集まります。循環が良くなることで各機能が活発にはたらいてくれるようになるんですね。
筋肉や関節を和らげる
負担のかかる体勢を続けていると、各筋肉が緊張して固まり血管を圧迫します。血流が悪化し、疲労物質が溜まるので痛くなっちゃうんですよ。これが筋肉のコリの原因。
だから血流改善で筋肉を和らげ、痛みの原因を血液に運び去ってもらうのです。
温めたタオルも有効。この場合は堅く絞らず、多少の水分を含ませておきましょう。乾いているよりも熱をより広く深く、身体に浸透させてくれます。
自律神経が整う
自律神経とは、身体の司令塔である脳と各器官をつなぐ情報交換ラインのようなもの。24時間はたらいていて、身体の機能が正常に動くよう調整している大事な連絡線です。
自律神経が病気やストレス、不規則な生活などで乱れてしまうと、身体に不調が現れたり気持ちが不安定になったりと様々な悪影響が現れます。
バランスを整えるためには十分な食事や睡眠が基本ですが、入浴も効果的なんです。張り詰めた緊張を熱で解きほぐすことでリラックス。不調改善が期待できますよ。
HSP(ヒートショックプロテイン) の増加
体温が上がるとHSPという生態防御たんぱく質が増えます。増加することで構造のおかしくなったたんぱく質を修復、元気にしてくれる物質ですね。
たんぱく質は人間の筋肉や臓器をつくる材料のひとつ。良好な状態を保つことで
- 免疫力がアップ → 病気になりにくい
- 運動能力の向上
- 乳酸の生産を遅くする → 筋肉痛の予防
などなど、様々な効果が実証されているそうです。
身体を冷やすと疲れが取れない
温めると身体に良いのはご説明の通り。逆に冷やすと、
- 疲れやすくなり、回復も遅くなる
- 免疫力が下がり、風邪などの病気にかかりやすくなる
- エネルギーの循環が悪くなり、太りやすくなってしまう
- 体がむくみやすくなる
などなど低体温は身体に良くないことばかり!
個人差はありますが理想の体温は36.5~37℃と言われています。ですが、現代人は基礎体温が0.5~1℃低い傾向にあるそうです。意識的に身体を温めてあげたいですね。
効能その2:静水圧の作用
水の中では体に圧力=水圧がかかります。中学校の理科で習いましたね。
水圧もまた、血の循環をサポートする作用。手足の先に溜まっていた血液を心臓に押し戻す手伝いをしてくれるのです。
特に血液を足先から心臓に戻すのはちょっと大変なんです。なにせ重力に逆らって、筋肉の力で押し戻すのですから。そのため足は『第二の心臓』とも呼ばれています。
立ちっぱなしで足がむくんでしまうのも、循環の悪さがひとつの原因。流れを良くして足のむくみを解消しましょう。
効能その3:浮力の作用
湯船の中では浮力がはたらくので体が浮きます。これも中学校の理科で(以下略)
浮力で身体が軽くなると、普段から休むことなく体を支えている筋肉や関節を休ませることができます。休憩なしの労働がどれだけ大変か……言わずもがなです。
各部位の重さを感じることは少ないですが、常に筋肉や関節がしっかり支えてくれているってことなんです。だからたまには休ませてあげましょうね。
体重が50kgの人なら、頭部が約3~4kg、胴体は約21~22kg、片腕は約3~4kg、片足だと約9~10kgだそうです。
シャワーだと入浴と同じ効果は得られない
忙しくてシャワーで済ませてしまうのは仕方がないこと。その場合、入浴の効能は得られません。水圧と浮力の作用がはたらかないのはもちろん、温まりかたも異なるんです。
入浴の場合、体温の上昇は30分以上継続。対してシャワーだと、15分後には体温が入浴前に戻ってしまうんです(もちろん時間や環境、個人差によって異なります)
体温上昇の維持は、お風呂に浸かっていた方が圧倒的に長いんですね。
昨今は様々な種類が販売されていますが、温熱作用を助けてくれるものもたくさんあるんです。冷え症の方や冷え込む夜にお試しください。
例えば炭酸入りの入浴剤。炭酸ガスは血管を広げてくれる作用があるので、身体のぽかぽかを長続きさせてくれます。ドラッグストアではいろいろ販売されていますよ。
ここに気をつけましょう
身体に良いことばかりと言っても、注意する点があります。例えば温度なら38~40℃がぬるめ、42℃になると熱めでしょうか。
季節や体調によっても適切な温度は変わってくるでしょう。身体に負担をかけない温度を探してみてください。
疲れているの入浴も要注意です。気持ちよすぎてお風呂でついウトウト、そのままスヤーっ。体はゆっくりとお湯の中へ……。
なんて可能性もゼロじゃありません。ねむい時は入浴を控え、おふとんで寝ましょう。その他にも、こんなところに気をつけてください。
- 風呂場の床は水で滑りやすいため、転倒に注意する
- 汗をかいた分は水分補給する
まとめ
疲れた身体を癒してくれるお風呂。普段はほとんど入らない人も、たまに入浴してみると思わぬ疲労回復があるかもしれませんよ。
せめて休みの日だけでもしっかり入って、体も心もリフレッシュさせてあげましょうね。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。