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フリー掛け合いシナリオ『寄る辺無き魔導の最奥(Bルート)』

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 朗読にご利用いただけるフリーシナリオ『寄る辺無き魔導の最奥(Bルート)を掲載します。よろしければ朗読にお使いください。

 ご利用のお願い事はシナリオのあとに記載しておりますので、ご覧ください。

『寄る辺無き魔導の最奥(Bルート)』本文

〇石造りの遺跡地下、広い円形の部屋
女性魔導士のヘイルとエリスが甲冑騎士の姿をした二体の石像と戦っている。
戦闘開始からしばらくしてエリス、二体を同時にせん滅するため呪文の詠唱を行う。

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エリス 祖(そ)にして弄火(ろうか)、毀(き)を穿(は)く烽火(ほうか)、
    長蛇狂炎(ちょうだきょうえん)の殃禍(おうか)に座(ざ)するは、
    滅(めつ)なる焦熱(しょうねつ)と降灰(こうはい)の
    終焉華(しゅうえんか)!
    『旋陣爆破(ヴォルテックスバースト)』!

   天井高く伸びる火炎の竜巻が、二体の石像を中心に燃え上がる。

エリス 二体まとめて真っ黒こげ! ヘイル今の見た!? 私のキラキラした活躍!
ヘイル エリス! 片方動いてる!
エリス へっ?

   石像の一体が竜巻の中から飛び出し、エリスに突撃しながら剣を振り上げる。

エリス うそっ!? ちょっと待ってー!!
ヘイル 凍刃撃(フリーズブレイド)!

   宙に出現した氷の刃が石像の腕を切断し、さらに背中へ突き刺さる。
   石像はその場に倒れ、砕け散る。
   ヘイルは尻もちをついているエリスに手を伸ばす。

ヘイル 油断するなって言ったでしょ。
エリス してないし! 全力の上級魔法モロ食らわせたんだよ!?
    倒れない方がおかしくない!?
ヘイル おかしくない。
    ここは遺跡の第五階層、深くなるほどゴーレムは強くなっている。
    簡単に突破できると思わないで。
エリス ぶぅー、分かってますよー。
ヘイル 分かっているならほら、立ち上がって。
    先の部屋で一休みしよう。

   二人は広い部屋を出て通路を進み、ほどなく小部屋にたどり着く。
   四方の壁に設置された松明の炎が室内を照らす。
   中央の床には魔法陣が描かれている。

エリス 疲れたー。もう帰りたいー。
ヘイル 誘ったのはエリスでしょ。「魔導の最奥(さいおう)に興味ない?」って。
エリス 分かってるってば。
    古代に封印された秘宝『魔導の最奥』。
    はわぁ……どんなものか知らないけど、一生遊んで暮らせる
    お宝に違いない!
ヘイル いち研究者としても、ぜひ拝んでみたい歴史的遺物だよ。
エリス でもこんなに大変なんて……。
ヘイル 簡単に手に入るなら、とっくに誰かが手に入れている。
エリス あー足痛い、ブーツ脱ご。
    もー座るときマントじゃま。シワになっちゃう。
ヘイル もっと短いのもあるでしょ。
エリス ひらひらしてるのが、かわいいし目立つんだよー。
    ……それにしてもさ、ほんとなんなの? この遺跡。
ヘイル 作ったのは『魔導の最奥』を封印した魔導士本人でしょうね。
    転移陣でつながれた各階層には、守護者であるゴーレムが
    設置されていて、撃破しないと次の階層へは進めない。
エリス それだけ聞くと単純なんだけど、ヘンな制約が多すぎ。
ヘイル 特殊な結界が一切の物理衝撃を無効にする。
    だからゴーレムへの攻撃手段は実質魔法のみ。
    先へ移動するための転移陣は、二か所から相反(そうはん)する
    属性の魔力を流し込んだ者を転移させる。例えば火属性と氷属性とか。
エリス つまり魔導士二人一組での探索に限られるし、武器は使い物にならない。
ヘイル 理解しているなら、腰に下げた短剣は置いてくるべきじゃない?
エリス これはアクセサリ。
    柄の部分の飾りがキラキラしてて、イイ感じでしょー!
ヘイル それらの装飾は武器の機能性に影響しない。
    重量増加による行動制限は不利益だけ。
エリス 女の子ならいつも見た目にこだわるべき。
ヘイル 外見は魔力に影響しないから無意味。
エリス うわつまんな。モテないよ。
ヘイル 恋愛なんて時間の無駄。魔導の研究が最優先。
エリス 若いときは今しかないんだよ! 遊ばなきゃ!
ヘイル 余計なお世話。
エリス はぁぁ……ヘイルって初めて会った時からずっとそうだよね。
ヘイル 一年前の話? 私も忘れない。
    いきなり家に訪ねてきて「ダンジョン行かない!?」って……
    いま考えても理解不能。
エリス 「賢いけど人づきあいが悪くて偏屈な上級魔導士がいる」って
    ギルドで聞いたら、居ても経ってもいられなくて。
ヘイル どこに興味が湧いたの?
エリス 誰ともつるんでないってことは、誘いやすいってことじゃん。
    あたしもピッタリな相棒を探してたから「そいつだ!」と思ったわけ。
ヘイル 相棒……だったんだね。わたしたち。
エリス ダンジョン探索でどれだけ苦楽を共にしたと思ってるの?。
    たとえ暗めの青色ばっかり着てて地味でも、髪がぼさぼさでも、
    遊びの誘いぜーんぶ断っても、あんたはベストな相棒!
ヘイル 何をもってベストなのか甚だ疑問だけど……。
    人の服装を言うならエリス、あなたこそ真っ赤で派手な服に
    ギラギラの装飾品をやめるべき。敵の目を引くだけ。
エリス いやいや、人生目立ってなんぼ。
    魔法も派手にかましてなんぼ、それがあたしのポリシー。
ヘイル 魔法は地味なくらいがちょうどいいの。
    ……さて、そろそろ行こうか。

   二人は転移陣を使用して次の階層に移動する。
   移動した小部屋は薄暗い。

エリス 転移成功……って真っ暗すぎ!
ヘイル 暗きに灯せ、安寧(あんねい)の恒星。『霊光(フロアライト)』。

    掌から水晶玉くらいの光が生み出され、暗い部屋が明るくなる。
    部屋から続く一本道の通路を進む二人。

エリス 明かりなんていちいち詠唱しないでポンと出せばいいじゃん。
    さっきの戦いみたいにさ。
    なんだっけ、あんたの研究成果。
ヘイル 短縮詠唱(たんしゅくえいしょう)。
    体内の魔力を大気中の魔力に連結させる手段である詠唱を
    破棄して、『ラストワード』のみで発動させる技術。
エリス ふぇー、よく分かんないけどすごいよね。
ヘイル でも代償として、詠唱を用いる発動よりも多くの魔力と集中力が
    必要になる。
    戦闘中や緊急時はともかく、先の見えない探索中で
    むやみに使うものじゃない。
    理屈の説明、したはずだけど。
エリス もちろん覚えてるって! ちょっと忘れてただけ!
ヘイル それは覚えていないのと一緒。
エリス はいはいすみませんでした。でも分かんないな。
ヘイル なにが?
エリス その技術を魔導士協会やギルドに売れば、かなりのお金に
    なるんじゃないの?
ヘイル 技術や資料提供の見返りはあるだろうけど、お金目的の
    研究じゃないから。
    それに……魔導士は自分の研究成果をむやみにひけらかさない。
エリス なんで? 自慢すればいいじゃん。
ヘイル 努力と苦労と費やした時間の結晶を、
    金銭で簡単に引き渡すのは……嫌。
エリス じゃあさ、なんであたしには教えてくれたの? タダで。
ヘイル それは、一年間やってきた……相棒だから……いいかなって……。
エリス ……そっかそっかー、あんたもそう思ってくれてたのかー。にしし。
ヘイル なにその笑いかた。
エリス 何でもないよー。
ヘイル 発見当初は貴重な技術でも、世に浸透すればその価値を失う。
    だから最新の成果に浸るより、次の発見に進む。
    魔術の研究に終わりはない。つらくても苦しくても、
    探求しなきゃいけない。
エリス ずっと満足しないってこと? ストイックー。
    あたしは今日の夜ご飯が美味しかったらそれでいいな。
    ……あ、見えてきた。
ヘイル 守護者のいる部屋だ。明かり消すよ。

   第四階層と同じ大きさの部屋。
   中央に酒樽をもう一回り大きくしたくらいの石が置いてあり、
   綺麗な立方体に加工してある。

エリス この大広間も今までと同じ……無駄に広くて明るいよね。
    で、これが守護者のゴーレム?
    でっかい真四角の岩で……それぞれの面に丸いくぼみ。
    ここは四つ、反対側は三つ、隣が二つで、その反対が五つ……
    サイコロ?

   エリスが石の表面を手でたたく。

ヘイル エリス。
エリス 知ってますー、魔力はまったく出してませーん。
    少しでも魔力を出したら感知、ゴーレムが動き始めて戦闘開始でしょ。
ヘイル ならここがおそらく最終階層、ってことも予測してる?
エリス え? そうなの?
ヘイル 覚えている? 第一階層のゴーレムは六体だった。
    第二階層は五体。第三階層は四体……
    階層の数に反比例してゴーレムの数が減っている。
    そして第六階層は六面体のゴーレム一体のみ。
エリス ふーん……それじゃあ、出し惜しみなしで行けるってことね。
ヘイル 最後の守護者相手に、そんな余裕もないと思うけど。
    作戦を決めよう。
エリス 様子を見ながらあんたが弱点を見つけて、あたしがぶっ壊す。
    今まで通りでよくない?
ヘイル うん。ただ油断はしないで。
エリス りょーかい。じゃあラストバトル、始めましょうか!
    練り上げた魔力でどかんと一発、即終了コース……
    凝(こ)らす炎、爆ぜる弩豪(どごう)……。

   エリスの魔力を感知して、六面体のゴーレムがその場で真上に浮き上がる。

ヘイル ゴーレムが浮いた……? 六の面がこっちに……。

   ゴーレムの一面に空いた六つのくぼみに猫みたいな眼が出現する。

ヘイル くぼみに眼球が!
エリス なにあれ気持ちわるっ!
ヘイル 散って!

   二人が左右に飛んだと同時に六つの眼から白い光線が放たれ、
   元居た場所の床を焦がす。

ヘイル 六本の熱光線、当たれば身体が蒸発する……!
エリス だったら先に壊せば問題なし! 火炎球(ファイアーボール)!

   エリスの放つ炎球がゴーレムの六の面に直撃するも、損傷はない。

エリス ぜんぜん効いてない!

   ゴーレムがエリスに向かって追撃の熱光線を放つ。

エリス うわわっ! なんであたしばっかり! あっちも狙ってよ!
ヘイル 最後に攻撃した相手を追従するのか……まだ情報が足りない。
    エリス、そのまま逃げて!
エリス 言われなくてもー!

   ヘイルはゴーレムを挟んでエリスと対角線に移動する。

ヘイル 六の面の反対……一の面、他と違って赤色の眼球……。
    攻撃者の背面に弱点を隠すのは定石。
    狙うならあそこ……繰り出すなら短縮詠唱で速攻狙い……ふーっ……。

   ヘイルが集中した瞬間、ゴーレムが回転し六の面がヘイルに向く。

エリス サイコロがひっくり返った!
ヘイル 対応が早い!

   ヘイルに熱光線がそそぐ。集中を切って回避する。

ヘイル 危なかった……魔力を放出した相手を即座にターゲットとして認識、
    六の面を相手に向けて一の面を背後に隠す……
    反応から仮定すれば……エリス! 弱点は赤色の眼球!
エリス オッケー! じゃあ挟み込んで同時攻撃すればどっちか当たる!
ヘイル 常に対角線で移動! タイミングは相手を見て!
エリス まかせて相棒! ワンモアかます!

   ヘイルとエリス、同時に詠唱を開始する。

エリス 燃ゆる炎、爆ぜる弩豪(どごう)……。
ヘイル 凍れる刃(やいば)、疾(はし)る裂波(れっぱ)……

   エリスが詠唱を始めた瞬間、
   ゴーレムの六の目がエリスに向いて熱光線を放つ。

エリス どぇぇぇ!? なんでまたあたしなのー!? ずるくなーい!
ヘイル 詠唱は同時だった……ということは、魔力放出の大きい方を標的に選ぶ。
    それなら……エリス、詠唱を続けておとりになって!
エリス 人づかい粗すぎー!
ヘイル 人生目立ってなんぼでしょ!
エリス こーゆーのはヤダー!!
ヘイル エリスより魔力は抑えつつ、短縮詠唱で最速攻撃……
    ふーっ……『氷柱槍(アイシクルランス)』!

   宙に槍のように長い氷柱が出現し、ゴーレムの赤い眼に放たれる。
   直撃するも氷の槍は砕け散る。

ヘイル 直撃したのに!
エリス 効いてなくない!? どうするの!?
ヘイル 標的は正しい、威力が低いと考えるべき……。
    ならば魔力の高いエリスが攻撃役に回るのが妥当。
    しかしおとり役は攻撃役より高い魔力を出せないと成立しない。
    ゼロか百かのエリスに器用なコントロールは不可能。
    したがって私が攻撃役に回るのが最適解……よし、エリス聞いて!
エリス なぁんですかぁー!?
ヘイル 上位魔法を詠唱し続けて! 発動できなくてもいいから!
エリス 分かんないけど……分かったー!
    でも……はぁはぁ……あたし……限界かも……!
ヘイル 短縮詠唱じゃ威力は出せない、一撃で決めるなら最上位魔法一択……!
    ふーっ……
    一閃する光陰(こういん)、双眼(そうがん)貫く暗淵(あんえん)、
    極冠(きょっかん)の女帝命ずる秩序の行進(こうしん)、
    なぞる凍星(いてぼし)五夜(いつや)に伝う、
    六馬(りくば)嘶(いなな)く天牢雪獄(てんろうせつごく)……。

   ふいにゴーレムの六の面がヘイルに向く。

ヘイル !? ターゲットがこっちに!
エリス ごめん疲れちゃったー!

   ヘイルに向けて六本の熱光線が放たれる。
   とっさに回避するも一本がヘイルの肩を貫通する。

ヘイル があ゛ッ!
エリス ヘイルっ!
ヘイル 作戦続行!
エリス くっ……このサイコロ、こっち向け! あたしの魔力はキラキラよ!!

   エリスの詠唱と共にゴーレムが回転し、再びヘイルに一の面が向く。

ヘイル はぁ、はぁ……無限の氷雨(ひさめ)に
    玖矩(くく)の白銀(はくぎん)駆けるとき、
    我(われ)が放つは絶対零度!
    『閃翔氷穿弓(グレイスト・アロウ)』!!

   詠唱と共に巨大な氷の矢が出現し、
   目にもとまらぬ速さでゴーレムの赤い眼球を貫く。
   瞬間、ゴーレムの攻撃は止み、その場で落下して粉々に砕け散る。

ヘイル やった……!
エリス 勝ったー! ……ってかヘイル大丈夫!?

   エリス、ヘイルのそばに駆け寄る。

エリス 肩、血が……!
ヘイル かすっただけ……見た目より浅いから。
エリス あたしが油断したから……ごめんね……。
ヘイル 大丈夫。それより行こう、きっとあの扉の向こうに……。
エリス うん、キラキラが待ってる!

   ヘイルの応急処置を済ませ、二人は部屋を抜けて通路を進み、
   重くて頑丈な扉を押し開ける。

エリス お……た……か……ら……どーんっ!
    どこどこ!? 魔導の最奥どこですかー!?
ヘイル 落ち着いて。部屋の奥に台座がある。
    罠があるかもしれないから慎重に近づこう。

   二人が台座に近づくと、二枚の石板が並べて置いてある。

ヘイル 石板が二枚。書いてある文字は……記録?
エリス これだけ……? 国ひとつ買える高額魔導具とかないの?
ヘイル 残念だけど。
    でも封印された魔導技術の情報なら、豪邸くらい買えるかもね。
エリス やったー! 今日はパーッと豪遊だー! フゥー!!
ヘイル 読むから静かに。じゃあ……左の石板から。
    内容は……思った通り、古代の魔導研究について書いてある……。
    !? これは……!
エリス 驚きの鑑定結果ですか!? レッツプライス!!
ヘイル エリス……これは……価値がない。
エリス ……はへ?
ヘイル 記されているのは、古代に発見された魔導の技術に関して。
    でもその内容は、今や一般常識として流通しているものばかりだ。
エリス う……うぅん?
ヘイル 当時は貴重だったかもしれない。
    でも魔導の研究が進んだ現代、数百年前の知識なんて
    学校の教科書に書いてあることばかりだ。誰でも知っている。
エリス えーと……?
ヘイル 『発見当初は貴重な技術でも、世に浸透すればその価値を失う』。
    情報も同じだ。鮮度や価値は時間と共に低下する……
    理解していたのに。
エリス つまり……あたしにも分かる言葉で言って?
ヘイル この内容じゃ、パンひと切れ買えない。
エリス ぎゃーん!!!
    でっ、でもでも! もう一枚あるし! こっちはお金になるでしょ!
ヘイル えーと……
    魔導の最奥にたどり着けなかった原因……それは孤独だったこと……
    交流がなければ視野が狭くなる……一人でやる気を維持するのは難しい……
    重要な閃きも生まれない……寄る辺の無い研究はつらい……寂しい……
    友達作ればよかった……あの子に告白すればよかった……。
エリス なに、それ???
ヘイル この遺跡を作った主の……日記?
エリス ……いくらになりそう?
ヘイル エリスはこんな話にお金出す?
エリス ……あ、あはは。
    そうだよねー、勉強だけじゃ息が詰まる、遊びに恋に青春しないとね。
    うんうん分かるーって誰でも知っとるわボケェェェ!!

   エリス、石板を床に叩きつけて砕く。

ヘイル 古代の記録が粉々に!!
エリス 命をかけた報酬がガリ勉陰キャのダイアリーとかふざけんなマジで!
    古くて価値なしなんてゴミだろただの! 金目の物出さんかい!!
ヘイル エリス落ち着いて! 内容は価値ないけど石板自体は価値があるから!
エリス ……え?
ヘイル いや、あるというか……あったというか……もう粉々だから……。
エリス ……これ魔法でくっつくよね?
ヘイル ……無理だね。
エリス うぅ……ぅ……うわぁぁぁん!! 昔のやつのバカぁぁぁ!! 
ヘイル よしよし、帰ろっか。
エリス あたしが誘ったのにごめぇぇん!!
    ヘイル怪我したのにごべんねぇぇぇぇ!!
ヘイル ……いいよ。得るものはあったから。
エリス なにがぁ……?
ヘイル まずはここを出よう。
    それで私の怪我が治ったら、どこか遊びに連れて行ってよ。

<終>

利用規約について

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情熱が一本足で立っている
作者:竹乃子椎武
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