前々からやってみたかった「オキシ漬け」をついに実行! おかげで食器や家電がピッカピカ……え、ご存じない?
オキシ漬けとは酸素系漂白剤オキシクリーンを使った掃除方法。洗濯以外にも利用可能な洗剤で、ほかとは比べ物にならない洗浄作用があるんです。
今回はオキシクリーンを使った漬け置き洗いをご紹介。
・オキシクリーンの基本的な使い方
・食器、洗濯槽のオキシ漬け方法
手の届かない部分まで汚れを落として、本当の意味で清潔にしましょう。掃除が好きな人も普段しない人も必見です!
汚れがどれくらいキレイになるかをしっかり伝えるため、清掃過程の写真も数枚掲載しています。かなり衝撃的なので閲覧にはくれぐれもご注意ください。
万能な酸素系漂白剤『オキシクリーン』
オキシクリーンは衣類の洗濯に利用する粉末状の酸素系漂白剤。酸素の泡が汚れやニオイを引きはがし、多くの色柄物衣類にも使用可能。
原料は過酸化ナトリウムと炭酸ナトリウム。最終的には水と酸素と炭酸ソーダに分解されるので、環境にも人体にも優しい安心成分です。
ドラッグストアなど各所で流通しているので入手も容易、特別高い商品でもありません。
オキシ漬けはお手軽で強力な汚れ落とし
オキシクリーンは洗濯で使うのが一般的ですが、実は頑固な汚れの漬け置き洗いにも使えます。「オキシ漬け」は公式にも呼ばれている洗浄方法の愛称。
プラスチックや陶器、上履きなど、普通に洗っても落とせない汚れを時間と共に引きはがします。金属全般や水洗いできないものなど、一部使用できない材質もあるので注意。
やり方はお湯に溶かして漬けるだけ
オキシ漬けのやり方は簡単。40~60℃のお湯に溶かして、キレイにしたいものをつけておくだけ。その間は好きなことをしていればいいのです。
取り出した後はすすぎ洗いしておしまい。力をいれて磨く必要は一切ありません。こんなに楽な家事はない!
使用するお湯を40~60℃と定めているのは、オキシクリーンの働きがもっとも活発になる温度だから。水だと効力が落ちてしまいます。
オキシ漬けで食器の汚れをキレイにする
写真はたけのこが愛用しているコーヒーカップです。左は100円ショップで買ったもの、右は実家暮らしの時から使っていたもの。どちらも10年以上使っています。
汚れは茶渋ならぬコーヒー渋。こびりついていて、どんなに磨いても取れません。
① お湯にオキシクリーンを溶かす
② 洗いたい食器を1~6時間漬け置きする。本記事では2時間の漬け置きをしました
使用量はボトルタイプならお湯4Lに対してキャップ1杯(28g)が目安。ラベルにも使用方法が書かれているので確認しておきましょう。
今回はお風呂場の桶に湯を張りました。使用量はキャップ1杯です。
オキシクリーンを溶かしたお湯は安全ですが、個人によっては皮膚を損なう場合もあります。肌の弱い方はゴム手袋をするなどして作業しましょう
ボウルに溶かすと白色にごり湯の出来上がり。微かに特有のニオイがする程度です。ここにカップをぽちゃどぷん。お湯のかさが足りなかったので他のカップを追加投入。
10分もしないうちにブクブクと泡が出てきました。そのまま1時間放置。
泡の量はさらに多くなり、すっかり炭酸湯になっていました。これが酸素の力……今まさに汚れを剥がしているところなんですね!
カップの中を覗いてみると、ちょっと薄くなったと感じる程度でベリベリ剥がしている様子はない……想像とちょっと違うなあ。
さらに1時間放置。様子は変わりません。まあ実際はこんなもんだよなと期待をなくし、取り出してスポンジでいつもどおりすすぎ洗いしてみると。
10年間積み重なった汚れが数時間の漬け置きでピッカピカ。手触りもツルツルと新品のよう。酸素の力すげぇ!
ネットで他の情報を調べてみると、食器の渋なら5~10分ほどで落ちるとのこと。初めてなので時間をかけましたが、オキシクリーンの力を見せつけられる結果でした。
オキシ漬けで洗濯槽をキレイにする
次は一番やりたかった洗濯槽のオキシ漬け。裏側の汚れをしっかり取ってくれるそうですが……見た感じはキレイで汚れが見当たりません。
我が家の洗濯機は使用して3年ほど。一度だけ市販の洗濯槽クリーナーを入れて洗ったことがあります。
あと一回だけ文庫本を入れたまま洗濯してしまった過去があります。あのときは紙片がまんべんなく衣類に付着して壮絶でした。ポケットティッシュとは比べ物にならない惨劇。
ではさっそく漬け置きにチャレンジ!
① ゴミ取りネットを外し、お湯にオキシクリーンを溶かして洗濯槽に入れる
② 「洗いコース」で約10分ほど回す
③ 止まったら約1時間ふたを開けて放置
④ 浮かんできたゴミをゴミ取りネットでキレイにすくう
⑤ ②~④を繰り返す。本記事では5回繰り返しました
⑥ 通常の「洗濯コース」を2回繰り返す
準備するものはオキシクリーンを溶かす容器と、浮いてきたゴミを救う為のゴミ取りネット。どちらも100円ショップで買えます。ネットはお風呂のゴミ取り用品を利用。
洗剤の使用料は洗濯槽の大きさによって変わります。今回掃除した洗濯槽のサイズは50L。4Lでキャップ1杯として、必要量は12杯と半分です。
バケツに溶かしては入れてを13回も繰り返すのは、腰痛持ちにとって多大な負担。シンプルに面倒……あ。
風呂場のシャワーヘッドが洗濯槽まで届いたので突っ込みました。すごくラク。
お湯が溜まったら必要量のオキシクリーンを一気に投入。近くにあった布団たたきの柄でぐるぐる混ぜます。大きな窯で薬を作る魔女のような気分になりました。
一般的な洗濯機の耐熱温度は約50℃。それ以上熱くなると損傷の原因になる可能性もあるので、洗濯槽のオキシ漬けには40~50℃のお湯を使いましょう
満水量まで作ったオキシクリーン溶解液。早くも洗濯槽の裏側に張りついたゴミが浮かんでいるようですが、ここからが本番。約10分「洗いコース」で回します。
また放置する際はふたを開けておきましょう。オキシクリーンは酸素を発生させるので、密閉すると空気の流れが悪くなってしまいます。
【閲覧注意】1時間後:早くも衝撃の光景が広がる
ここからしばらく汚れのひどい画像が掲載されます。見たくない方は目次に戻り【閲覧注意】が外れた6時間後から読み進めてください。
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1時間後。洗濯槽の中には真っ黒く濁ったオキシクリーンの溶解液。どこにこんな汚れが……。
ゴミ取りネットですくいあげると、薄っぺらいゴミがみっしりと浮いていました。皮脂汚れのほかにも、過去に洗ってしまった文庫本の紙片もたくさん含まれているでしょう。
とりあえず浮かんだ汚れを取れるだけ取って、再び「洗いコース」→1時間放置します。これだけ落ちれば、もうキレイになったと思いますが……。
【閲覧注意】2時間後:悪夢は繰り返す
2時間後。先ほどとまったく変わっていない光景が広がっていました。苦心の末に滅ぼし魔物たちが数年後に再びあふれ出したような悲劇です。
【閲覧注意】3時間後~4時間後:ヤツらは無限に現れる
3時間後。過去2回のゴミ取り作業がまったく報われません。とってもとっても60分で復活。負のループに巻き込まれた気がしてなりません。
4時間後。ほんの少しだけ汚れが減ったような気がします。それでもゴミ取り作業に時間がかかります。
【閲覧注意】5時間後:戦いに終わりが見えてくる
5時間後。浮かぶ汚れもかなり減って、濁った水面が確認できるほどまでキレイになりました。ゴミ取り作業も数回で済みます。
6時間後:ようやっと汚れを駆逐!
6時間後。ゴミ取りを終えた洗濯槽の中は見違えるほどキレイになりました。黒く濁っていたお湯も白濁に戻っています。
最後に通常の洗濯コースを2回繰り返して清掃完了
オキシクリーンの洗浄力が発揮されるのは溶かしてから6時間まで。これ以上は効果が薄いので、排水して通常の洗濯コースを2回繰り返します。
1度目の洗濯コースが終了。中を汚れがたくさん残っていました。ティッシュなどで取り除き、再び通常の洗濯コースで回します。
洗濯の途中でいったん止めてふたを開けてみると、透明な水の中に結構な量の汚れが浮いていました。ゴミ取りネットでキレイにすくい、洗濯を再開します。
終了のブザーが鳴って、中を確認したところ……
オキシ漬け開始から8時間。洗濯槽はとてつもなくキレイな輝きを放っているように見えました。取り除いた汚れの量を見ると掃除してよかったと思います。
まとめ
オキシ漬けは普通じゃ取れない汚れもパワフルに落とす! 時間はかかりますが、定期的に行えば清潔な居住空間を保つことができますよ。
清潔さは健康を保つことにもつながります。キレイな部屋に住んで、健康的な生活を送りましょう。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。