新しいコンデンサーマイクを買ったら、当然長く使いたいですよね。でも雑な保管をしていると部品の劣化が早くなり、せっかくのマイクがすぐダメになっちゃう。
きちんと保管したいけど、そのための出費は抑えたい……そこで100円ショップとドラッグストアに売っているもので保管容器を自作しました。10~15分で作れます。
今回は安くて簡単、お手軽なコンデンサーマイク保管容器の作り方をご紹介します。これであなたの大切なマイクも長持ち間違いなし!
・なぜコンデンサーマイクは保管方法が重要なのか
・安くて簡単なコンデンサーマイク収納箱の作り方
精密機器は湿気に弱い
コンデンサーマイクの内部には非常にデリケートな部品が入っており、湿気でカビが生えたりホコリが付着すると音質低下やノイズの原因になります。
マイクの中で音を捉えるのはダイアフラムと呼ばれる薄い金属板。精密なパーツのため、大事にあつかわないと劣化・故障につながります。
そのためホコリがかからず、多湿を避けた場所での保管が必要なんですね。
コンデンサーマイク収納箱を作ってみた!
一般的な収納方法はデシケーター(防湿庫)での保管だそうですが、買う予算も場所もない。だったら身近に売っているもので作ればいい!
ネットで調べて、自分なりの保管箱の制作に取り掛かりました。材料はこちら。
100円ショップで食器洗い用スポンジ、食品用タッパー、湿度計を購入。ドラッグストアで乾燥剤(約400円)を買ってきました。材料費は800円ほど。
密閉性の高い容器に衝撃吸収材としてスポンジを敷き、乾燥材で湿度を整え、計器で内部状況を管理します。完璧でしょう!
タッパーはあらかじめ測っておいたマイクの大きさに合ったものを選びました。余裕を持って二回りほど大きめがちょうどいいと思います(隙間はスポンジで埋められるから)
まずは隙間に合わせて、衝撃を吸収するためのスポンジをカッターで切ります。柔らかいので力はほとんどいりません。
大体で敷き詰めていきます。乾燥剤と湿度計を入れる場所は空けておきましょう。
マイクを置き、湿度計と乾燥剤を入れました。湿度計は立てるとフタにぶつかるため斜めにしました。もうちょっと大きなタッパーにしておけばよかったです。
乾燥剤は防虫剤コーナーに売っていました。湿度計は店舗によってキッチンコーナーだったり、工具コーナーだったり、電子機器関係コーナーだったりバラバラです。店員さんに聞くのが早いですね。
マイクが動かないように、スポンジで隙間を埋めます。これでフタがしまれば完成!
側部から計器が確認できます。乾燥剤も取り換え時期が分かるタイプなので便利。
収納後、一日も経つと内部の湿度は40~50%に落ち着きました。しっかりと密閉されている証拠です。これで大切なマイクの環境は快適だ!
コンデンサーマイクにとって適切な湿度環境は30~50%と言われています。湿度が低すぎる=乾燥状態だとマイク内部のゴム部品などが劣化する可能性があるので気をつけましょう。
まとめ
100円ショップとドラッグストアで買えるものさえあれば、コンデンサーマイクの保管箱を自作することは可能です。しかも安い!
保管場所に困っている方は、ぜひお手製の収納箱を作ってみてはいかがでしょうか。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。